2013年度 基礎セミナー「英語で考える」 終了

 みなさんこんにちは

 暑い日が続きますが,いかがお過ごしでしょうか.

 今日は我々JNSCの活動の一つである基礎セミナー「英語で考える」についてお話したいと思います.

- 基礎セミナーとは

  大阪大学には,基礎セミナーという授業があります.学部生は卒業するためには2つほどの基礎セミナーを履修する必要あり,僕も学部生の時は何を選択しようか悩んだものです.この基礎セミナーは,通常の一般教養科目とは違い,楽器を作ったりだとか,金融について勉強したりだとか,一風変わった授業が行われています.夏休みに短期で修得できるものもあります.

- 「英語で考える」

 その基礎セミナーの中の一つに,2010年度から開講されている「英語で考える」があります. この授業の特徴は以下の四つです: 

      ① 授業中は日本語厳禁.英語ですべてが行われています.
      ② 授業中は,あるテーマに沿った内容を英語でディスカッションする.
      ➂ 最終の評価は,グループ毎の英語のプレゼンテーションで行われる.
      ④ 授業の運営/進行は学生(JNSCメンバー)が中心となって行っている.

 この基礎セミナー,一年生のうちに履修してしまうことが多いので,生徒たちはほとんど一年生です.普通の高校を卒業したばかりの日本の学生が,1限丸ごと英語で,しかも日本人が苦手とするディスカッションを行うわけですから,学生たちは本当に苦労していると思います.しかし,その分本当に英語の力が付く授業です.

 そんな授業の先頭に立って指揮を取っているのが,何を隠そう我々JNSCメンバーなのです(拍手).

- 授業の運営について 

 今年の授業の担当者は,川谷真以(外国語学部タイ語専攻3年),島田魁(法学部国際公共2年), 米田晃子(外国語学部スウェーデン語専攻2年)の三名. 彼/彼女らの詳しいプロフィールは当HPの"Self-introduction"で見ていただくとして,JNSC 有望株の三人が力を合わせて半年間頑張ってくれました.この授業は今回でかれこれ三度目の挑戦ですが,英語で進行をし,英語でディスカッションをし,なおかつ受講生のレベルに合わせることも忘れてはいけない...と, 毎年いや,授業毎, 反省することは山ほど出てきます. その度にみんなで議論を重ねてきました. 特に,運営の三人は大変苦労したと思います.そして,その授業が先日の25日に無事に終わりました.(お疲れ様でした.)
2013年度基礎セミナー「英語で考える」受講生とJNSCメンバー

 さらに特筆すべきことは, 今回授業を進行していた二年生コンビの島田米田は.去年はこの授業の受講者だったこと.その受講がキッカケでJNSCに加入してくれた訳ですが,そんな二人も今年は指導する側.去年受講した経験が活かせるとはいえ,学年が一つしか変わらない学生を引っ張っていく大変さをひしひしと感じたことでしょう. なんとかやり遂げ,ほっとしてして思わず笑顔がこぼれている島田(右端,前列から二番目)を見れば,彼らが経験した苦労ははわかっていただけけるかと.

-学生が授業を運営する意義について

 学生や先生の中には,「学生が運営する授業なんていかがなものか」と思われる方もおられるかもしれません.確かに,もっと優秀な英語のプロを呼んできて授業をしてもらえば,授業としては見栄えのいいものになるかもしれません.しかし,

自分と年齢の変わらない学生が一生懸命に授業をしている姿をみることで刺激を受け,自分の能力を磨く.また,指導する側の学生は,授業を受けにきた生徒の要望に応えようと懸命に準備をし,より深い学習を重ねる.

というよい空間が生まれていることも確かです.また,ディスカッションという授業タイプの構造上,学生間の相互作用が必然的に多くなり,よりよい学習空間を生み出せているのではないかと考えています. 

-さいごに 

 この活動は,先生(運営する学生)と生徒が同時に成長できる,素晴らしいものだと我々は考えており,団体の設立当初から,主要な活動の一つとなっています

 来年度も開講されるかは今はまだ未定ですが,ご縁があれば,さらによい授業をしていきたいと思います.興味ある方は来年ぜひ受講してみてくださいね.
 

 (文責: 新居)


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